フィンペシア(Finpecia)の有効主成分:フィナステリド

由来

フィンペシアとは、インドのマハラーシュトラ州のムンバイに拠点を置くシプラ社(Cipla Limited)が製造販売するプロペシアと同じフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。このシプラ社は1935年に設立され、数多くの剤形製造技術を持っています。これまで「抗生物質」「抗がん剤」「HIV治療薬」を中心に1,500種類以上の治療薬を150カ国以上で販売しています。従業員20,000人を抱えるインド国内でも3~4番手の大きな製薬会社です。

効能

毛が抜けてしまう原因は、男性ホルモンの5α-リダクターゼと、テストステロンと呼ばれる2つが結合し、DHTを生み出してしまうためです。有効成分フィナステリドは、この2つが結合してしまうのを阻害する働きがあります。
注意しなければならないのは、プロペシア自体に髪を生やす効能はないということ。あくまでも、髪が抜けないようにするための薬であるということをまずは覚えておきましょう。

副作用

フィナステリドの副作用としてよく挙げられるものには、性欲減退や勃起障害、うつ、肝機能への障害、精子減少などがありますが、それらは一体どれぐらいの確率で起きるのかまとめてみました。

  • 性欲減退···1.8%
  • 勃起機能の低下···1.3%
  • 肝機能障害···不明(もともとの肝臓機能による)
  • うつ···1.0%
  • 精子減少···1.1%

効果の仕組み

成人男性の薄毛(AGA)は、ジヒドロテストステロン(DHT)という悪玉男性ホルモン(薄毛に悩む男性にとって悪玉という意味ですが)が毛根に働きかけて発症します。
その憎きDHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンに5α-還元酵素という物質が働きかけることで生まれます。
プロペシアの主成分であるフィステリドはその還元酵素を阻害しDHTの髪の毛への働きを弱めることでヘアサイクルを正常にして薄毛を改善します。